ん………。
また淫夢を見るのかな………? 何度目だろう。結構消耗するよなあ。(笑)

アルクェイドだろう。
シエル先輩とか。
秋葉という可能性も。
翡翠だってありうるし。
琥珀さんというのもありかも。
……なぜか、あの子を思い描いた。
翡翠と琥珀さんというのはどうか。
案外イチゴさんかもしれないし。
いやいや、朱鷺恵さんということも。

…………あれ? …………何だか選択肢増えてないか?
………まあ、いいか。どうせ夢だし…………。

***************************** *******

イチゴさんは俺の上に跨がって、ゆっくりと身体を上下にスライドさせている。
時折、俺自身の根元をギュッと締め付ける。俺を追い込もうという動きでは無く、
じっくりと味わうような動きだ。
………と言えば聞こえはいいが、多分イチゴさんは体力消耗するほど自分から
激しく動くのが、かったるいだけなんだと思う。全く、ものぐさな人だ。
最終的には、正常位だの後背位だので、俺の方から突いて突いて突きまくって、
3・4回はイかせてあげないと満足してくれないんだけど。難儀なお姉さんだ。
その割に上に乗るの好きみたいなんだけどね。自分がお姉さんキャラだという
自覚があるんだろうか。年下を喰うのが趣味なんじゃないかと、勝手に想像
しているんだが。

言い遅れたが、俺の名は遠野志貴。友人の乾有彦の家を訪ねたみたら、生憎
有彦は不在で、彼の部屋で待たせて貰っていたところを居合わせたイチゴさん、
こと、有彦の姉さんの乾一子さんに問答無用で押し倒されたという次第だ。
お察しの通り、こんな事は初めてではない。(笑)

イチゴさんは自分からはシャツも脱いでくれないという、横着な人なので、
組み伏せられた俺が下からシャツの前を開け、現われた豊かな胸を揉んでいる。
今日はイチゴさんはノーブラだった。ブラは付けたり付けなかったりらしい。
本人曰く、タマに胸が一時的に成長して、きつくなるんだそうだ。一時的に
太っただけなんじゃないかという気もするんだが、勿論本人に面と向って
そんな恐ろしい事は言えない。
ゆっくりとした動きながらも、イチゴさんの息遣いが荒くなってきていた。
イチゴさんはあまり声は出さない。でも息遣いで感じているのは判る。
さっきから俺の知る限りのテクニックを駆使して、攻め立てている乳首も
コリコリと硬く勃ってきている。いや、それ以前にイチゴさんから止めどなく
溢れ出ているモノが俺の身体を伝い落ちて床に数ヵ所の水溜りを形成しつつ
あるようだ。有彦の部屋なのにいいのか?とちょっと心配になる。
俺達はイチゴさんの気紛れで家中の何処ででもする。居間やら、キッチンやら、
浴室やら、果てはトイレでまで。でも、イチゴさんのベッドの上でだけは、
した事がない。(苦笑)あそこは自分だけの聖域、という事なのかも知れない。
イチゴさんが感じてきているのに勢いを得て、俺は下から腰を激しく突き上げ
始める。決めの体位に移行する前に、一度達してしまって貰おうという魂胆だ。
その行為に没頭しすぎたためか、俺は聞き落とすべきでは無かった、物音を
聞き落とした。イチゴさんも聞き落としたのだろうか? 後から考えると、
どうも気が付いていたように思えるんだが。

「おーい。志貴、来てるのか?」
勢い良く有彦が部屋に入って来た。
「あ。」
同時に発せられたその間の抜けた言葉は硬直した俺と有彦の口から出たものだ。
イチゴさんは、平然と行為を続けている。
「お…あ。姉貴ィーーーーッッッ!! オ……オレというものがありながら、
何やってんだよ!おめぇはよーーーッッッ!!!」
動転したのか有彦はとんでもない事を口走る。むう…。年下喰いが趣味っぽい
姉と二人暮らし…、という事で、そういう疑いを持った事がないと言ったら、
嘘になるんだが…。やっぱりそうなのか?
イチゴさんは、にいっと有彦を見上げ、
「ん?なんなら、アンタも混ざるか?」
と、輪をかけてとんでもない事を言う。
「ば……。い…いや、いくらなんでも、き…姉弟でそーゆー事はまずいだろ。」
俺の手前か、ポリポリと頬を掻きながら、今更言い繕う有彦。怪しい。絶対に
怪しいぞ。しかもズボンの股間は、はっきりと膨らみが見てとれる。お互い男は
辛いな、有彦。誤魔化しが効かないものなあ。
「ふーん。じゃあ、そこで最後まで見てるか?金払えよ。」
お、鬼姉や…、この人。いや、前から知っていたけど…。この間、イチゴさんは
ずっと腰を動かし続けている。いや、弟に見られてやっぱり興奮しているのか、
動きが速くさえなっている。思うに、有彦が帰って来てたのとっくに気付いてて、
この状況、狙ってたんじゃないのかなあ?
「え…、あ…あー。だから、なんだ。その。あ、姉貴…。ケツ貸してくれよ。」
「なんだ、そりゃあ?どういう理屈だよ。」
「だ、だから姉弟でもケツはいいんだよ!ケツは。ガキが出来る心配が無いん
だから!」
理屈になってるんだか、なってないんだか分らない事を有彦は叫ぶ。
でも、なんでイトコはよくて、姉弟(兄妹)はまずいんだろう?と場違いな
事を俺は考える。有彦の言うように子供だけの問題なのだろうか?いやもっと
倫理的なものなのか。きっとそうなんだろうな。遺伝的に問題が起きやすいと
いうのは、根拠が希薄だとどこかで聞いた事がある。ふっと秋葉や都古ちゃん
(こらこらこら)の事を思い浮かべる。二人とも血は繋がってないけどね。

我にかえると、有彦はさっさと全裸になって机の一番下の引出をあけるところ
だった。あからさまに怪しい、ペニスに酷似した形の300c.c.程のガラス壜を
取り出す。中味はとろりとした透明の液体。多分ラブローションとかいうモノ
だろう。…を既に逞しく屹立した中々に立派な自身にたっぷりと塗り込んだ。
……なんで、そんなものを引出に常駐させてるんだ。有彦。
有彦はイチゴさんのアヌス近辺にもたっぷりとローションを塗り付けると、
そのままズズッと入ってきた。いや、イチゴさんの膣と直腸の隔たりを通して、
入って来たのがはっきりと判った。案外薄い隔たりしかないんだな。
「うほっ?志貴のをはっきりと感じるぞ?結構ここの肉って薄いんだな。」
似たような感想をもらす有彦。さすが我が親友。
「いつもと違って、妙な感触だなあ……。」
語るに落ちてるよ……、有彦……。どうも馴れすぎてると思った。二人とも。
今度、俺も駄目元でイチゴさんにアナルセックスをせがんでみようかな。
ふとシエル先輩の顔を思い浮かべる。俺って奴は俺って奴は俺って奴は……。
有彦は、それっきり無言のまま行為に没頭している。イチゴさんは、さすがに
2穴攻めは効くのか、それとも弟と弟みたいなもんの俺に同時に貫かれている
シチュエーションに燃えるのか、珍しく声を張り上げ続けている。腰の動きも
どうにも止められなくなっているみたいだ。
「あっ…!あっあっあっあっあっ!あンッ!あふっ……。あっあっあっあン!
い…いいっ!!いいよっっ!二人ともっ!」
俺はと言えば、この激しい攻撃と、異常な状況のダブルパンチで、もう限界
寸前だった。
真っ先に達したのは意外にもイチゴさんだった。ひときわ高い声をあげたかと
思うと、彼女の特徴である見慣れた赤い斑紋が胸や腹にうっすらと浮かび上り
全身が痙攣する。崩れ落ちそうになりながらも、必死に両手で身体を支え、
堪えている。それでも腰の動きを止めようとしない。
イチゴさんが霞のかかったような目を開け、俺と目が合う。前髪が汗で額に
貼り付いて、口は呆けたような半開き、目には涙を浮かべている。何度も
イチゴさんの達した時の表情は見ているけど、こんなに乱れて色っぽい顔を
見るのは初めてだ。いかん。も…もう…駄目だ……!!
と。
イチゴさんがにやっと笑った。ネコ科の猛獣を思わせる笑み。こういう表情を
見せる時は大体この人はロクな事を考えていない。正に爆発せんとしていた
我が分身が、一挙に踏みとどまる。
「有間。(イチゴさんは未だに養子に預けられていた先の名字で俺を呼ぶ。)
もう少し我慢しろ。有彦のヤツが果てちまうまでな。そして…………………
……………………………………………………………………………………。」
「マ……マジっすか!?」
「しっ。この状況のフィニッシュとしちゃふさわしいと思わないかい?」
思うか!……しかし、どんな理不尽な要求でも、結局この人には押し切られて
しまう事が経験上分かっていたので、しぶしぶ了承する。
『囚われの下僕』などという、情けない言葉が頭に浮かぶ。更に情けない事に
その言葉が俺の興奮に新たな火をつけた。お……俺は自分ではサドの方だと
思っていたんだが………。

有彦が果てた。イチゴさんの肉越しに、有彦のそれが激しい収縮を繰り返して
いるのが感じられる。実の弟が実の姉の体内に大量に精を注ぎ込んでいる…。
その認識が、俺の興奮を臨界点まで追いやろうとしていた。
有彦が俺の隣に仰向けに倒れ込んだ。肺が大量の酸素を要求しているようで、
口を大きく開け、胸を激しく上下させている。
それを確認すると、ようやくイチゴさんは俺を解放してくれた。そして、
イチゴさんは有彦に馬乗りになって身体の自由を奪うと、左手で有彦の顎を
ガッキと掴み、右手で鼻を摘んで塞ぐ。
「ホゴ?」
俺は有彦の顔の脇に跪き、限界まで引き絞られた弦を有彦の口中に向け、
解き放った!!
「ムゴッ!?オ…………!オゴオォォォォォッッッ!!!??」
有彦は慌てて抵抗するが、時既に遅し。俺の放った精は、大半が有彦の口に
注ぎ込まれた。人間の限界を越えた馬鹿力で有彦はイチゴさんを跳ね飛ばす。
「ばっっっっっっ!!」
叫ぼうとすると、大量の俺の精が口からガハッと溢れ出した。それも構わず、
「バカ姉〜〜〜〜〜〜っっっっっっっっっ!!!!!!」
向こう三軒に響き渡る様な大声で有彦は怒鳴った。イチゴさんは、腹を抱えて
笑い転げている。
「あっはははははは!いっつもアンタの無理矢理飲まされてるあたしの気持ち、
少しは判った?」
………………。なんだ。今更だけど、やっぱり、いつもそんな事してるんだ。
でも、なんだかんだ言ってもイチゴさん、ちゃんと有彦の飲んでやってるんだ。
ちぇっ。結局仲のいい姉弟じゃないか。俺はイチゴさんに一度も飲んで貰った
事がないのに気がついて、有彦に軽い嫉妬を覚える。まだ、ギャイギャイと
言い争っている姉弟の声が、段々遠のいていく……。
心地よい疲労が全身を包み込み、睡魔が抗い難いものになってきた。
このまま俺、寝てしまうのかな……?まあいいか。どうせこれも夢なんだし。
明日になったら、また忘れてしまってるんだろうな……。
明日もまた、同じ事を繰り返すんだろうか? 出来たら今度はイチゴさんの
膣(なか)で果てたいなあ。あっ、無理矢理飲ませるというのもありか(笑)

……………後が恐いけど。(笑)

……………でも、どうせ夢だしな。(笑)
                                      FIN