【KOTOKO STRIKES(中編)

見事な眺めだった。仰向けに寝ているのに琴子さんの胸の豊かな2つの
膨らみは、その高さを維持したまま殆ど形が崩れていない。
ほんの僅か脇に流れているのが人工物でない暖かみを感じさせる。
夜目にも色白な琴子さんのさらに白い胸にあってさえ、乳暈は殆ど
目立たない程淡いピンク色だ。乳首が先程服の上から与えた刺激で、
可愛らしくプクッと膨れ上がっている。思わず口に含む。この光景を
目の当たりにして、そうするなというのが無理な相談だ。
「ん・・・くっ・・・」
更に苦しげな吐息を琴子さんが漏らす。女性の胸がデリケートな
場所だという知識くらいはあったので、性急になり過ぎないよう、
必死で自分を抑制する。強く吸われたり、噛まれたりする方が
感じるという女性もいるらしいけど、初めての女の子にそんな事は
すべきではないんだろう。
スベスベした他の肌の部分と違って、少しザラザラした感触だった。
赤ちゃんが銜えやすくなっているのかも知れない。当然嫌な感触では
なかった。甘味を感じたような気がしたが多分舞い上がっているための
錯覚なんだろう。
唇で軽く乳首の根元を固定し、舌先で先端を突つく。上下左右に
揺り動かす。更に転がすように回転させる。空いている方の乳首は
指で先程の様に念入りに、しかし慎重に愛撫を加える。乳首が更に
硬度を増していって、コリコリとした舌触りになっていく。抵抗が
増した分、与える快感も強くなっているんじゃないかと感じる。
「ああ………」
今迄とちょっと雰囲気の違った喘ぎ声を琴子さんが洩らす。上手く
言えないけど、何と言うか一段階スイッチが切り替わった様な声。
琴子さんは両手で俺の首の付根下辺りを抱え込んでぐっと自分の方に
引き寄せた。かなり強い力で。頭を持ち上げ、頬を俺の頭にグリグリ
と押し付ける。
この反応に勇気を得て、俺は頃合いとみて乳首への愛撫を続けたまま、
空いてる手をソロソロと下へと移動する。
腋からお臍の辺り、更に下へと手を滑らす度、くすぐったさと快感が
入り混じったような甘い声を出しながら身体をピクッピクッと反応
させた。さっきチラッと見た形のいいお臍にも少し未練が残ったけど
そのままスウェットパンツの中に手を差し入れた。琴子さんはほんの
少し身体を固くしたが、特に抵抗はしなかった。嫌がっているのでは
なくて多分反射的なものなんだろう。琴子さんは上と違いパンティ
は穿いていた。直ぐにパンティの中にまで手を入れたとしても抵抗は
されないような気がしたけど、俺の方にその度胸が無くて、パンティ
の上から、遠慮がちにおずおずとその部分に触れた。
「っ!〜〜」
声に成らない声を上げて、琴子さんは俺を抱き締める手に更に力を
込めた。その部分は布地の上からでもはっきりと判る程濡れていた。
女の人のここって本当に濡れるんだ、という初心者ならではの新鮮な
感慨と、感じてくれているんだという感激が同時に押し寄せてくる。
ここは乳首よりもっとデリケートな部分だと思われたので、摩擦する
ような事はせず、中指を溝に沿って這わせ、慎重に尺取り虫のように
蠕動させる。
「んっ!んん〜〜っっ!!」
今迄に無い程激しい反応を琴子さんは声でも身体全体でも見せた。
自分自身をなだめるかのように強く強く俺を抱き締める。息苦しい
くらいだ。中指の腹に小さな突起物が僅かに感じられた。これが
クリトリスというものなんだろうか? だとすると、もう勃起して
いるのかも知れない。俺の物はと言えば、もうさっきから限界まで
固くなったままで、ずっと鈍い痛みが続いている。ともあれ俺は
その突起に意識を集中して中指をクネクネと動かし続ける。
布地の濡れた部分がじわじわとその面積を拡げていく。下着が
汚れてしまうなとか、でも、ここまで濡れてたら、もう同じか等と
妙に冷静な思考が頭を掠める。琴子さんの反応が激しいので、逆に
少し精神的に少し余裕が生まれて来たのかも知れない。下半身の方は
余裕どころでは無かったが。
琴子さんは身体を硬直させて俺をきつく抱き締めたまま「んっんっ」
と間断なく呻き声を洩らし、身体をふるふると震わせている。長い事
不自然な姿勢を続けてきたので、流石に少し身体が辛くなってきた。
俺は銜え続けていた乳首から唇を離した。
「こ…琴子さん。」
「あ…?」
少し我にかえったように琴子さんは力を緩めた。
「そろそろ、その…脱がさせて欲しいんだけど」
『琴子さんの全てが見たいんだけど』なんて台詞も浮かんだんだか、
やはり俺には似合いそうもないので、やめた。
「え、ええ……」
漸く琴子さんは両手を解いて俺を解放してくれた。ふと琴子さんの
顔を見上げると、暗い照明でも判るくらい頬を紅く染めている。
(うあ…。滅茶滅茶可愛い。その顔は反則だよ…。)
思わず俺は身体を上にずらして琴子さんの顔に自分の顔を近付ける。
予想外の行動だったのか、琴子さんはちょっと驚いたようだったが
直ぐに俺の意図を察して目を閉じて俺の唇を迎え入れてくれた。
短いキスの後、俺は身体を下に移動させ琴子さんのスウェットパンツ
に手をかけた。下着も一緒に下ろすのは、どうも情緒が無い気がし、
取り敢えず残す事にする。今度も琴子さんが軽く腰を上げて協力して
くれたので、スムーズに脱がせる事が出来た。
最後に残された布は…。照明が暗いのではっきりとはしないが、白か
それに近い色のようだ。リボンやレースの様なものは見受けられず、
控え目に刺繍(と言うのかな?)が施された、シンプル且つ清楚で、
可愛らしさもあるものだった。何となく琴子さんらしいと思えた。
その部分は、結構広い面積が濡れていて、肌色が透けているらしい
のが見て取れた。もう少し明るければ、そこの形迄視認出来るのかも
知れない。凄まじく扇情的な光景だ。
と。見ているだけなのに、濡れている部分が更にジワッと拡がった。
「あ…あまり見つめないでくれる?」
「あ、ご…ごめん。」
結構長い時間阿呆のように見とれていたらしい。今度は俺が赤面して
そそくさと、最後の1枚に手をかける。濡れて貼付いた部分を中心に
ひっくり返すと、それだけで。淫靡な薫りが部屋いっぱいにモワッと
拡がった。性臭と言う奴だろうか。芳香とは言えないものの、嫌な
匂いではなく、興奮を昂めてくれるようだ。女の子の身体って良く
出来ていると思う。男の子の身体もかも知れないが。
そのまま少し引き降ろすと貼付いていた部分は僅かな抵抗を残して
引き剥がされた。琴子さんの愛液が何本か糸を引いた。……何から
何迄、破壊力満点の光景で初体験の男には目の毒だ。
俺は最後の1枚もすっかり脱がせると、躊躇う事無く琴子さんの
秘部の割れ目に沿って舌を走らせた。愛液を舌で掬い上げる感じだ。
「ひ…あっっ!…」
琴子さんは思わず足を閉じて、俺の頭を締め付ける。
「だ…駄目よ。そんな所…汚いわ…」
「琴子さんの身体に汚い所なんて無いよ。」
どっかで見聞きした台詞のパクりだったが、勿論本心でもあった。
「で…でも。」
「俺にもさっきのお返しをさせて。ね?」
「う…うん」
そう、琴子さんにだけ奉仕させる訳にはいかない。
俺は短い会話の間にこっそりと琴子さんのその部分を観察した。
もっとグロテスクなものなのかと思ってたが、そんな事はなかった。
少し他の肌より色素が濃いくらいで、きれいな色と形をしていた。
経験を積むとここが黒ずんでくるというのは、俗説に過ぎず、単に
個人差の問題らしいというのは聞いた事があるので、元々琴子さんは
色素が薄い体質なのだろう。形については判らない。きれいなのは、
琴子さんが処女の為なのかも知れない。無修正画像等で見たそれより
ずっと好もしく可愛らしく思えた。
琴子さんが躊躇い乍らも承諾してくれたので、舌での愛撫を続ける。
少し差し込んでみたりとか、襞の隙間に舌を這わせてみたりとか、
色々試してみたが、やはりクリトリスへの愛撫が一番反応がある様
なので、次第に集中的にそこを責めるようになっていった。
琴子さんの、「あっ…ああっ…」という喘ぎ声がどんどん大きく、
テンポも速くなっていく。太股は絶えず俺の頭を締め付けているが、
舌の動きの邪魔にはならない。全身を走る痙攣もだんだん強くなって
いった。
「ああっ!嫌ッ!!…」
突然琴子さんがひと際大きな声を上げ、俺の髪を掴んで引き剥がそう
とする。本気の拒絶だと判ったので、俺は慌てて顔を上げた。
「ど、どうしたの?何か嫌な事しちゃった?」
琴子さんは困ったような恥ずかしいような表情をしている。
「ち、違うのよ。その……初めてなのに先に舌でえっと……イ、
イかされるのは嫌なの…。お願い……。」
言わんとする事は判った。何となくだが納得も出来た。果して処女の
子を本番行為で(他に表現が思い付かない所が情けない)イかせられる
ものなのか、全く自信は無かったが、俺が琴子さんの希望を無視する事
など有り得なかった。
「それじゃ、いいね?」
我乍ら間抜けな問いかけに琴子さんはコクンと頷いて答えてくれた。
琴子さんはぐっと両足を拡げ、両膝を心持ち曲げて最後の姿勢をとった。
流石に俺の顔をまともに見るのは恥ずかしいらしく、顔は背けている。
俺は覆い被さって琴子さんの股間に狙いをつけて分身を突き出した。
湿った肉の壁に拒絶された。場所を間違えているらしい。上過ぎたかと
思って下にスライドさせてみたが、入口は見付からない。構造は理解した
と思っていたが、やはり、童貞小僧には中々難しい。手を添えてみようと
したが意外と自由が利かず上手くいかない。俺の窮状を察した琴子さんが、
「ちょっと待って。」
と言って、左手を自分の太股に廻して裏から俺の陽物に手を添えて導いて
くれた。(手足の短い子には無理だろうなぁ。)と俺は場違いな事を思う。
そして、(そうか、自分が手を添えたい時も女の子の太股に手を廻して、
裏から手を添えたら上手くいくかも知れない。今度はそうしよう。)と
更に場違いな事も考える。
「いいわ…そ、そのまま。」
本能的に今度は正しい入口にいる事が判った。やはり、これはここに納まる
ように出来ているものなのだろう。
割合スムーズに先端は飲み込まれていったが、直ぐに抵抗にあった。
「琴子さん。」
琴子さんは頷いて、
「多分、凄く痛いと思うから。ゆっくりでなくて、一気に……」
「判った。」
一気に進んだ。ブツッと文字通り何かを突き破る感触があった。
「あっ!」
琴子さんが悲鳴を上げたが、構わず一気に進んだ。充分に潤っていると
思っていたが、すんなりとは進めなかった。メリメリと強引に突き進んで
いくという感じだった。恐らく異物が挿入されるのは、生まれて初めて
だったろうから無理も無い。俺が充分な硬度を保っていなかったら、途中で
押し返されてしまったかも知れない。ともあれ、俺の物はほぼ根元近く迄
すっかり飲み込まれた。
琴子さんは俺の両腕をしっかりと掴んでいた。全く余裕の無い掴み方で、
凄く痛かったが、琴子さんの痛みはこんなものではないんだろうと思って
我慢した。強引すぎたかと、琴子さんにすまない気持ちで一杯になる。
かなりの時間が経って…実際には大した時間では無かったのかも知れない
が…、漸く琴子さんの手の力が弛んだ。
「ごめん、大丈夫?琴子さん。」
「馬鹿…ね。私が望んだんだか…ら。君が謝る事は無い…わ」
切れ切れだったが、琴子さんらしい気丈な物言いに、こんな場合なのに少し
ホッとする。
「何…とか、我慢出来るけ…ど、暫く動かないでいてくれ…る?」
「うん。」
実は俺もその方が有り難かった。自分の物が隙間なくぴっちりと包まれて
締め付けられる感触というのは、全く初めての感覚だった。琴子さんの
口の中も勿論素晴しく気持ち良くて、初めての感触だったけど、それは
想像可能な範囲内のものだった。今のは。想像の範囲外と言えた。今、
ちょっとでも動いたらそのまま達してしまいそうだ。それ程気持が良い。
「…しちゃったのね…。私たち。」
しちゃったなどという俗っぽい言葉が琴子さんから発せられた事が、俺の興奮
を倍増させた。いや、今や琴子さんの全ての言葉が俺の興奮を増すのだけど。
限界まで固くなっていたと思われた俺のモノが更に容積を増したようだ。
「〜痛(つ)っ…!」
「あっ。ご、ごめん。琴子さんがそんな事言うから…。」
「もう…。困った人ね…。」
琴子さんがだだっ子をあやす様に俺の頭を撫でる。だだっ子なのは下半身の方
なんだけどね。ふいに琴子さんとの友好的とは言えない初対面を思い出した。
「うん、初めて琴子さんに会った頃はこんな事になるとは思わなかったなあ。
夢を見ているみたいだよ。」
「いやだ、その事は言わないで。」
琴子さんが俺の二の腕を軽く抓る。それがきっかけとなって、二人は
繋がったまま、お互いの身体を愛撫し始めた。まずキスをしながらお互いの
髪を撫でる。考えてみると幾分大きくなってからは、髪を撫でられる機会なんて
ないものだ。中々心地よい。安心感もある。だから少しでも琴子さんの苦痛を
和らげようと優しく撫で続けた。その内に何か切なさにも似たような感情が
涌き上って来て、琴子さんの耳や首から胸にかけての届く範囲にキスの雨を
降らせた。強く吸ってキスマークを残したくなる誘惑に耐えるのは結構大変
だった。自制出来たのは尻に敷かれているという自覚のせいかも知れない。
琴子さんが女の子にしては長身なためか、挿入したまま乳首を口に含むのは
割合簡単だった。そうこうしている内に包まれている自分のモノの感覚が
微妙に変ってきていた。緩くなったというのではなく、何と言うかソフトに
なった感じ。断わりはせず、ゆっくりと引いてみる。
「んっ…!」
「ごめん、やっぱりまだ痛い?」
「いえ…大分ラクになったわ。…でもゆっくりとね?」
「うん。」
慎重に抽送を繰り返してみる。琴子さんの表情や声は苦痛に耐えているのか、
感じているのか判断がつきかねた。両方であるのかも知れない。
しかし初めての悲しさ、10回も繰り返すとあまりの快感に早くも射精感が
込み上げてきて、俺の方の事情で動きを中断せざるを得なくなった。
治まるまで愛撫を再開する。落着いたところでまた動くという事を繰り返す。
次第に長く動けるようになってきて、その頃になって漸く愛撫しながら
突き動かす余裕が出てきた。琴子さんの声も明らかに苦痛から快感寄りに
シフトしてきている様だ。内部もずっと潤ってきてスムーズになっていた。
しかし俺は調子に乗り過ぎた。余裕があると思って自分を後一歩の所まで
追い込んでしまったのだ。危ないところだった。少しきつく琴子さんの肩を
掴んでしまった。避妊具などは用意していなかったから、中で暴発する事
だけは避けなければならない。俺の様子から状態を察したらしい琴子さんが
切れ切れに囁いた。
「んっ…。が…我慢しないで?…今日はだ…いじょうぶだから…そのまま
…出して。」
「えっ?でも…」
「信用して。初めては………で受け止めたいの。」
肝心の部分はさすがに恥ずかしいのか小声過ぎて聞き取れなかったが、
内容は理解した。琴子さんはこんな事で俺を罠に嵌めるような人では
ないだろう。お言葉に甘える事にした。とは言え琴子さんは多分まだ
クライマックスには程遠いように思える。もう少し頑張ってみたい。
ぐっと深く迄押し込んで前後に揺らすようにしてみると自分への刺激は
軽減するが、それなりに琴子さんに快感を与える事が出来るようだった。
そのまま腰の回転運動を加えてみたり、また長いストロークで動かず、
浅い位置や深い位置で小刻みな動きをしてみるなど色々工夫してみた。
さっき迄は無我夢中だったが、いっぱしにセックスをしているような
気分になってくる。しかし高まってきたのか琴子さんの内部が間断的に
キュッキュッと締まるようになってきた。恐らく無意識なのだろうと
思われるがこれは堪えた。所詮初心者に完璧な射精のコントロールなど
出来よう筈もなく、俺は限界が近い事を悟った。
「こ…琴子さんっ!」
「う…うんっ…来てっ!」
最後の悪あがきのように、ぐっと堪えて激しく2・3度突いた後、俺は
自らを解放した。さっき一度放出したばかりだったが、充分に粘度を
保った液体が大量に噴出していった。奥に吸い込まれていくような
感覚で、口とはまた違う今迄経験した事のない快感だった。

後編に続く